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茨島おはやし

若者へ受け継ぐ「茨島おはやし」

 大字茨島の八坂神社鎮座の由来は、明暦年間(1655~1657年)頃、当地に悪疫が蔓延し倒れるものが続出した事がきっかけとされています。このとき村の長老の夢枕に、神様のご託宣(ごたくせん)として「この病を退散せしむるには、八坂神社に詣で祈願せよ」とあり、村人たちの相談により、京・祇園(ぎおん)の八坂神社にお詣りして祈願をしました。そして分霊をうけ、村に八坂神社を創建し、盛大なお祭りで病魔の退散を祈願したことにより村に平和が戻ったと言い伝えられています。

 そのお祭りでは、京都や途中の道々で伝習をうけてきた囃子(はやし)・三番叟(さんばんそう)などを村の若者に教え、神前に奉納しました。おかげで病魔も退散したので、それ以来、毎年7月13日から3日間例大祭と決め、神に感謝し、あわせて五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を祈願してきました。現在では、7月13日から15日に近い土日を大例祭としています。

 囃子の曲目は、かまくら・十六なげ・はやしょうでん等があり、舞台の所作により囃子方もかわります。例大祭の神楽(かぐら)は、昭和40年頃から中止していますが、囃子は「茨島囃子保存会」の会員により伝承されています。数年前から小中学生を対象に後継者育成学級も実施しています。若い世代へと伝えたい、杉戸の無形文化財のひとつです。

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